プリンセスと魔法のキス
The Princess And The Frog

音楽は「モンスターズ・インク」「トイ・ストーリー」などピクサーのアニメーションを手がけた映画音楽の大家、ランディ・ニューマン。
ランディ・ニューマンの手がけたもののなかでは、たぶんいちばん「歌」がたくさんある「ミュージカル」寄りの作品。
アメリカ南部風の音楽に仕立てた職人技はさすが。「本場の人ではない」と目くじらを立てる人もいるでしょうが、そんなことはどうでもいいくらい、よくてできています。
そのあたりは、マーク・シャイマンが「ヘアスプレー」で作った「60年代ソウルミュージック風」の音楽が実際のそれよりずっと出来がいいというような現実にも似ています。
歌は「ドリームガールズ」の映画版で、ビヨンセでも、ジェニファー・ハドソンでもない役（いちばんワリを食って目立たない）のアニカ・ノニ・ローズ。これを聞いてから「ドリームガールズ」を聞くと「ああ、この声か」とわかるようになります。
「When We're Human」のトランペットはたいしたものです。こんな人がアメリカにはいっぱいいるのでしょうか？