ライオン・キング(ブロードウエイ)
Lion King

1998年のトニー賞最優秀ミュージカル。舞台版に対する賞賛はおそらく、ジェリー・テイモアの演出(かぶり物の新しい形を生み出した)に対するものと思われる。
エルトン・ジョンのソング・ライティングは「内に向かっていく密度」の濃密さが優れているし、単体の曲としてはよくできているけれど、「外に開かれている、あけっぴろげさ、太っ腹さ」みたいなものが少なくて、曲同士の織りなすテクスチュアの魅力とか、その日、その時の味わいみたいなものがもっとあればいいのに、と思ってしまう。
そういう意味では、コール・ポーター作品みたいに30年くらい経って再演したときに「むしろ良くなってんじゃん!」というような作品は本当にすごいと思う。
しかし、音楽には関係ないけれど、冷蔵庫にシュークリーム入ってたら忘れないのと同じで、ライオンの目の前に草食動物いたら食べるでしょう。

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