キャロライン　オア　チェンジ
Caroline,Or Change

2003年にオフ・ブロードウエイ、2004年にオンに進出した作品。
「プリンセスと魔法のキス」「ドリームガールズ」のアニカ・ノニ・ローズがこれでトニー賞の助演女優賞をとっています。
ほとんどのトラックが独立しないで、前の曲を受けてそのままずーっと続いていく、ラジオ制作者泣かせのアルバムですが、本来ミュージカルのサウンドトラックはそうであるべきかもしれません。
1曲ごとに独立していたら、それは「お芝居仕立てのコンサート」と言えちゃうわけですから。
作曲は「シュレック」のミュージカル版も手がけたJeanine Tesoriという人。どういうバックグラウンドの人なのかはよく知らないのですが、「ちゃんと考えて作った」感じの曲が多いです。
こういう「ちゃんと考えて構築」と「ブラックミュージックのフィジカルなリアリティ」を併せていくというのは、これからも有望な表現だと思います。どのくらいのポピュラリティが得られるかはわからないけれど。